1月6日チャイルドアーツアカデミー開催レポート
①古事記かるた
お正月らしく、かるたで古事記を学びました。
大祓に登場する神様や古事記の代表的なお話しを
中心に解説した後、お話のフレーズが書かれた
かるたをみんなで取り合いました。
子どもたちは、かるたを早く取る事に
一生懸命でしたが、自分が取ったかるたの
お話を、興味深く学んでいました。
②七草御粥神事
チャイルドアーツアカデミーのお友達は、電子祝殿を通して、
七草御粥神事に参加しました。
斉藤祝殿宮司が祝詞(のりと)を奏上し、
七草御粥神事の儀は、包丁でトントンと
まな板を叩くリズムに乗って、みんなで
七草の歌を謡(うた)いました。
【七草の歌】
七草なずな 唐土の鳥が
日本の国に 渡らぬ先に
ストトントントン ストトントントン
「唐土の鳥」というのは、侵略や疫病を意味しています。
日本の国に災いが起きてきた時に、
國體(こくたい)を守っていきましょうという意味です。
日本の国を守っていくものは何か、
それは日本の言霊(げんれい)と言われています。
春の七草は、それぞれの草の名前から
日本語の五十音が形成される過程を表現する意味もあり、
五十音は日本の宝なので、
この先もみんなで大切に継ないでいきましょう
という思いが表れています。
七草の歌は昔から伝わる童謡ですが、
歌の真意は、言霊をしっかりと守り伝えていきましょう
という意味があります。
日本を守るということも、もちろんですが、
それぞれの国には文化があり、それぞれの言葉があって
それぞれの生き方があります。尊厳や違いを互いに奪い合わないこと、
互いに尊重し認め合うということがとても大事になってきます。
日本の言霊を守ると同時に、
外国の文化や言葉を尊重し共生する関係が
必要ですね。
七草の歌が終わった後に、
七草をお粥に入れ、神様に召し上がっていただきました。
祭祀では、祓詞(はらひのことば)を奏上しました。
今回、みなさんで奏上した祓詞は、
【三種祓(さんしゅのはらひ)】
【身禊祓(みそぎはらひ)】
【一二三祓(ひふみのはらひ)】
【大祓(おおはらひ)】です。
【三種祓】
ご先祖様、微笑んでくださいと言って、ご先祖様をおなぐさめしたり、
今まで自分の所まで命をつなげてくれてありがとうございますという
意味があります。
【身禊祓】
自分の身の穢れ(けがれ)を落として清めるための
お祓いで、場を整える意味もあります。
【一二三祓】
創造への感謝を
表す意味があります。
【大祓】
ありとあらゆる罪穢れ(つみけがれ)
災いや罪など、悪いことが全部なくなり、
清まって、平らけく安らけく、穏やかになったという意味があります。
今年一年の無病息災、子どもたちの健やかな成長、
各地では災害や戦争などもありますが、
世界の平安清明を祈りました。
七草御粥神事の後に、
お昼は七草粥をいただきました。
塩だけの素朴な味付けで、
美味しく温かく身体に染み渡りました。
③もちつき
今年一年の健康と子どもたちの健やかな成長を願い、
年始にもちつきを行いました。お米、特にお餅は
生命力を高めると言われていて、お祝い事、特別な日
であるハレの日に食されます。
もちつきは、つく人と返す人の呼吸を合わせることは難しいですが、
みんなでよいしょよいしょと掛け声を掛け、
息を合わせてお餅をついていきました。
また、大きいお子さんが小さいお子さんを
手助けしてもちをつく光景が自然に生まれ、
みんなで協力しておもちを作りました。
ついたおもちはその場で成形をして、
きなこやあんこ、すりごまなどで味付けをして、
いただきました。
みんなでもちをついて、味付けして
ワイワイしながら食べる!
このような共食の文化を大事にしていきたいと思います。
④フリータイム
もちつきが終わった後は、
皆、思い思いにふとまにの里で
遊びました。
池で遊んだり、
自分たちでお店を作り、親御さんと
物々交換のお店ごっこをしたり、
創意工夫しながら、楽しんでいました。