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御田植
&
御田植え
泥団子作り
開催レポート

1、御田植祭を学ぶワークショップ

まずは斉藤祝殿宮司より、
御田植祭」について説明いたしました。

以下、内容の一部を掲載します。


これが苗といいます。

神様のお祭りの世界では玉苗(たまなえ)、玉ですね。

玉苗がみんなと同じように成長していくと、秋に稲穂(いなほ)と言って黄土色(おうどいろ)の実がなるよね。

それを感謝して刈り取らせていただいてさらにその実の皮を取ると中に真っ白いお米が採れます。みんなが毎朝、夕ご飯でもいただくお米ですね。


やはりお米っていうのは命をいただくというところから、いろんな意味でいろんな自然の力もいただいたり、そこで働いていただく色んな方々のお力のもとで出来上がることになります。

それを今年一年間みんなと一緒に確かめながら、今日はこの苗を植えさせていただいて、秋には出来上がったお米をその時にみんなでご飯として一緒に食べたいと思います。


お米を育ててくれた方々がご先祖様でもあるんですね。

ご先祖様がずっと続けてくれて今度はみんなにバトンタッチして、みんなにも大事なものだよ、お米があることで生きることができますよっていうことも含めて感謝しながら、秋にはね一緒にそのお米をいただきたいと思います。

清子先生のお話

清子先生からは天孫降臨(てんそんこうりん) 、お米を祀る大切さについてお話しいたしました。

以下、内容の一部を掲載します。

今日は、天孫降臨(てんそんこうりん)のお話をするね。
前回、大祓の時に天孫降臨っていって途中で、
瓊瓊杵尊(ニニギノミコトが降りてきますよって言ったのを覚えてる?

前回のお話は5月のレポート(2、お祓いのワンポイント講座)をご覧ください。

天照大神(アマテラスオオミカミ)っていう太陽の神様がいます。
その神様から子どもができてその孫にあたるのが、今日出てくる
瓊瓊杵尊っていう神様です。

天照大神がニニギノミコト

「あなたは天の神様から地上に下ってこの地上の地の神様となってそこを豊かな国にしていきましょう」

と命令を受けて天から下ってくるところ、それがまさに天孫降臨っていうことです。

◆大祓のところに「あまくだしよさしまつりき」って頭を下げるところがあります。
これはニニギノミコトが天から地上に降りてきてくてくれました。どうもありがとうございましたっていう意味です。


◆豊葦原の瑞穂(とよあしはらのみずほ)の国と言って葦(あし)とかそういったものがたくさん水田のように広がって豊かな国っていうのを表しています。それがまさに田んぼのお話ですね。

今日のお話に繋がるんだけれども、その時に天照大神の素晴らしいところは、ニニギノミコトに持っていく時に白米とか玄米になってるお米をあげたんじゃなくて稲穂をあげたっていうところがすごくポイントです。

ご飯だと炊いちゃったら食べちゃったらおしまいでしょ、もうなくなっちゃう。

だけど稲穂っていうのは人にご飯の種だったら種を与えてその種を作って生産していく、だから他人から何かを奪わなくても自分の力で命をつないでいくことができるんですよって言って、稲穂を渡しています。

だから、お米じゃなくてそうやって稲穂で作って、さっきも斎藤さんおっしゃっていましたけどご先祖様が繋がって、だからそういった命のバトンっていうのはお米を作って次の代に渡していくっていうのがとても大事なことなので神道ではお米を祀るっていうのをとても大事にしています。

今日はみんながそれをふとまにの里の田んぼで植えていきます。
その時に植えていくやり方を覚えて、もし自分がひとりになっても植えていける、命を繋いでいける方法をみんなで学んでいけたらいいなと思います。

御田植祭にお供えするお供え物を作ろう!

御田植祭にお供えするお供え物を子供たちが作りました。

御田植祭でお供えする物は、「白米」と「玄米」です。
みんなで順番ずつ丁寧に盛りました。

お供え物作りのポイントは、

天に届くように富士山みたいなお山の形にすること
8合入れること

みんなで協力して山の形にしました。

献饌(けんせん)

お母さんと一緒にお供え物に火打ちをしたり、献饌したり、みんな一生懸命に取り組む姿がとっても微笑ましかったです。

御田植

御田植では、皆さんと*五穀豊穣(ごこくほうじょう)を予祝いたしました。

長丁場の祭祀だったかもしれませんが、みんなの命を繋ぐ大事なお米の成長を祈る時間。
親子揃って大切な時間になったのではないでしょうか。

※五穀豊穣(ごこくほうじょう)とは
穀物が豊かに実ること。 「
五穀」は、五種類の穀物。 日本では米、麦、粟あわ、豆、黍きび(一説では稗ひえ)のこと。 転じて、穀物の総称。

御田植え

初回の御田植えからずっと田んぼを見守っているカカシが見守り快晴の中で、御田植えが行われました。

斉藤祝殿宮司の開会宣言から始まり、田んぼに火打ちをして神聖な場を作ってから初植えをいたしました。
それからみんなで泥魂(ぬるみたま)を感じながら御田植えをしました。

、泥団子作り

先月から始まりました泥団子作りの第二弾です。

左官職人の松田先生教えてくださります。

2回目の工程は、

泥団子の形を整える
漆喰を塗る

です。

丸いクッキーの型や胡椒などのガラス瓶の口の部分(蓋なし)を使って丸く削っていきます。

飛びでている藁は、バーナーで焼き、それから漆喰を塗っていきます。

漆喰を薄く泥団子に塗っていきます。
一度塗りし乾かしてから、軽く削って形を整えてからもう一度塗っていきます。

今回はここまで。

次回はいよいよ色を塗っていきますよー!

ちなみに、完成形を先に見せますと、、、

見た目は泥団子とは思えません!

大人も子どもきれいな泥団子に感動していました。

みんなで完成形を目指します。