1月8日
七草御粥神事
&
お正月遊びの
ワークショップ
開催レポート
1、斉藤宮司のお話
以下、斉藤宮司のお話の内容を一部、掲載します。
◆今日は七草御粥の日で一年の年の初めの節目の日となります。
皆さんご存知の通り、今日は七草の入ったおかゆを食べるということになりますが、去年から今年にかけてご家族の方々と楽しく過ごしてきた中で、お腹も少し疲れているというところから、一休みという意味でも今日はおかゆを食べることで体を整えるというそのような意味もあります。
◆家族、周りの人たちみんなが今年も無事に健康ですこやかに過ごすことができるようにというふうな願いも込めて今日皆さんとおかゆを食べます。
今日は、七草御粥のお祭りの日でもありますので、きちんと神様にご挨拶をし、お父様お母様、家族の皆様にも感謝して、「いただきます」と、「ご馳走様でした」という気持ちの中でおかゆをいただきたいと思います。
◆正式には松の内と言って、1月7日までがお正月といたしますけれども、そういう中でお餅もお下げいただいて食べたりもすると思います。その中で今日はとにかく節目の日でめでたい日でもございますので、みんなと喜びを共にしながら今日一日を過ごしたいと思います。
斉藤宮司がお三方を献饌いたしました。
一瞬にして、姿勢をビシッと伸ばしたくなる空気感に。
2、清子先生のお話
鎮魂してから、清子先生のお話を始めました。
大祓の奏上について、七草の歌の意味などを説明していました。
以下、お話の内容を一部、掲載します。
◆今日の七草御粥神事は、大祓もついているお祓いなのでちょっと長いんです。そのため今日は皆さんに祝詞の冊子の貸し出しをしました。
一番最初、大祓が始まった途中ぐらいのところに「いわねこたちかやのかきはをもことやめしめて」っていうフレーズがあるので「ことやめしめて」ってここだなっていうのをなんとなく自分で言えた時に思ってください。
大祓を普通に言ってたら飽きちゃうと思うので、この言葉聞いたことあるなとか、この神様知ってるなって感じで大祓を上げてもらえると頑張って一番最後のところまでいけるかなと思います。
◆七草は、春の七草と秋の七草っていうのがあって、秋の七草はあんまり食べたりしなくてどちらかと言うと「愛でる」、目で見て楽しみます。
春の七草は、春のこの寒い中から一生懸命ニョキニョキっと出てきたエネルギーを頂くみたいなことで食べます。
〜七草の歌の意味〜
この歌の中に言霊の教えが小笠原先生から伝わっています。
七草なずなっていうのは植物のことです。
日本の国に外国から攻め入った時にその攻め入ってくる前にその敵から日本の宝を守りましょうねというのがここに込められています。
その日本の宝っていうのは何かって言うと言霊、日本語。
日本の言葉というものを全部とって他の国の言葉にしてしまおうっていうような侵略から言葉っていうものをしっかり守っていこうという教えがここにあります。
〜七草に隠された意味〜
七草の中で特に大事なことが、七つの植物のところにそれぞれ実は隠されいます。
●せり/なずな
せりなずなってさっき言ったでしょ?
そのせりっていうのは、「せり、選ぶ」
日本語の50音になるのはどんな言葉かっていうのをまず選ぶっていうのがせりです。
なずなっていうのは「名付ける」
それぞれの言葉に一つまず名付けるっていうのがなずなです。
●ごぎょう
ごぎょうっていうのは、昔は母子草(ははこぐさ)と言われていて、言葉は、母音と子音というものにそれぞれが分けられていますよというのがごぎょうの母子草というところから来ています。
●はこべら/(ほとのけのざ)
はこべらっていうのは、それぞれの母音と子音というものが、平に綺麗な状態で運ばれていくというものを表しています。
日本語って凄く綺麗で50音ピッタリありますよね。
例えば「KとA」が「か」なんだけど、母音と子音って、二つの言葉が合わさって一つの言葉に日本語ってなっています。
今までは、KはK、AはAバラバラの状態だったんだけど、それを二つでカチンと合わせて「か」と呼びましょうとなり、「か」のところの表の中にあなたはここですよって言って運んであげてそれをなだらかに平にしていってあげます。
それを平子(たびらこ)と言います。たびらこというのは、ほとのけのざの別名です。
●すずな
そして、「か」と呼びましょうと言って、すずな、鈴の音が鳴るような名前をついた音にするという事なんですね。
●すずしろ
すずしろ っていうのが最後に50音がピッタリと揃ったところが垣根のようになっていて、それをシロ(城)にします。
守ってあげるというような意味なんですけど、それでピッタリと揃ったところで50音のあいうえおというのが出来上がっています。
というのが、この七草の歌の中に全て入っています。
そういった言葉を選んだ日本の宝っていうのを皆で守っていこうねっていうのがこの歌の、童歌として子供たちに残していきたいお話です。
歌の中にそういった秘密を隠しながら歌い継がれているというところがあります。
3、七草御粥神事
皆さんと第二祝殿から七草御粥神事に参加いたしました。
お子様にとっては、長い時間だったと思いますが、一生懸命、お祓いを奏上していました。
祝殿の様子も一部ですが、ご覧ください。
〜七草御粥神事の儀〜
斉藤祝殿宮司が包丁を持ち、トントンまな板を叩きます。そのリズムにのって、みんなで七草の歌を歌いました。
午前中のワークショップで七草の歌の意味を学んだので、何も知らずに歌った時とは、歌に込める思いなど違いがあったのではないでしょうか。
そして今回、なんと稀代の刀匠・伊藤重光氏※1が、鍛え上げた究極の道具「隕鉄の包丁(寶調)※2」を使用いたしました。今年は、特別感のある七草御粥神事となりました。
※1伊藤重光・・・登録された刀剣だけでも500口、製作した刀は1500口、元横綱稀勢の里(荒磯親方)の太刀(隕鉄100%)を製作する。
※2隕鉄の寶調・・・地球の原始の姿ともいえる、原始太陽系の情報を記憶する隕鉄(鉄成分を多く含む隕石)。
その極めて貴重な素材を稀代の刀匠・伊藤重光氏が鍛え上げた究極の道具『寶調』は、本物のエネルギーに満ちた食材・料理を寳と捉え、現代人のエネルギーを調えるという大切な役割にちなんで名付けられました。
4、久子先生のお話
以下、久子先生のお話の内容を一部、掲載します。
◆お正月にたくさんのお料理を食べて、胃がちょっと疲れているなというときに、七草―青菜を食べると元気になるよということで、無病息災を祈って、この七草御粥神事がずっと前から伝わっております。
わたくしは改めて思うんですね。命脈(めいみゃく)を保つということはとても大事なことでございます。
自分にも命がある。でも自分の周りには育ててくれた父母がいて、その先祖の方々がいる。
そして、子孫ですね。子供たち、孫たち、そしてそちらに繋がる命脈といいましょうか、日本の伝統がいかに命脈の元に成り立っているかよく分かると思います。
◆七澤代表が生前言っておりました。
「せり(芹)、なずな(薺)、ごぎょう(御形)、はこべら(繁縷)、ほとけのざ(仏の座)、すずな(菘)、すずしろ(蘿蔔)っていうのは、一つ一つ意味があるんだよ」と。
せり(芹)は、選択するということですね。
なずな(薺)はその名前を付けるということです。
正に七草粥の神事、御粥の神事にございますように、一つ一つに言葉があり、一つ一つが五十音になり、五十音図が言霊(ことだま)として、今息づいているということです。
◆わたくしは生まれた時、久子という名前をもらいました。
それぞれに皆さんにもお名前が付いていると思うんですよね。
ですから、自分のいただいた名前を大切に、これから生きていったら素晴らしいと思っています。
五大明王も、一つ一つに五大明王のお名前があります。
そこには紐解く智慧がいっぱいございます。わたくしが皆さまにお伝えしたいのは、智慧を伝えるということでございますが、日本の伝統、それを和の心として捉えて頂ければと思います。
◆わたくしは今日、この祝殿で、皆様と祓いの言葉をあげたことは、それが自分の言霊(ことだま)を通して、命脈が繋がったことと感じました。
今日ここで見ている皆さま、チャイルド・アーツ・アカデミーのお子さま、ご家族の皆さま、今年一年が本当に健康で健やかに過ごせますよう心から祈っております。
そして、笑顔でまたお会いしたいと思います。
5、福笑い・和語歌かるたで遊ぼう
〜福笑い〜
スタッフの手作り福笑いで子どもたちと一緒に遊びました。
おかめの顔のパーツを1人1つずつみんなで協力しながら、置いていきます。
「笑う門には福来る」という言葉どおり、笑いの耐えない時間となりました。
〜和語歌(わごうた)かるた〜
「和語歌」とは、代表 七澤賢治が、その時に思ったことや感じたことなどを素直に言葉にし表現するものとして考案いたしました。
「あ」や「お」などから連想した言葉、今感じていることを和歌などにできる方は和歌で、皆さんとかるたを作りました。スタッフも思い思いの言葉を書き綴りました。
作ったかるたで、かるた大会を開催しました。子どもたちの真剣勝負です。
親御さんたちは、子どもたちの熱い勝負を温かい眼差しで見守っていらっしゃいました。