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白川学館 立春祭
開催レポート

1、立春祭

旧暦の新年に相応しい、清々しい空間で祭祀が執り行われました。

大切な節目の祭祀で、皆さまの未来を前もって祝うこと、予祝(よしゅく)ができたのではないでしょうか。

斉藤祝殿宮司が祝詞奏上をおこなっている最中、身が引き締まる思いがいたしました。

そういう感覚をオンラインの方々も味わっていただけているといいなと思います。

献饌物*(けんせんぶつ)も素材選びから盛り付け方までこだわりがあり、美しいですね。


※献饌(けんせん)とは

「神前にそなえ物」をすること。おそなえすることで神をお迎えしおもてなしをしていた文化が伝承され、今にいたります。

2、七澤久子代表理事のお話

以下、七澤久子代表理事のお話の内容を一部、掲載します。

◆毎年の御正月の朝―元朝祭の朝、初水(はつみず)を取ります。

そして、初火(はつひ)をそなえます。

それをお祓いの時に、献饌して、皆で奏上いたします。

今日、立春祭にあたり、まさしく春の始まり、今年の元朝祭と同じような設えです。

炎は本当に高く、お祓いの最中、天へ向かうかのように、立ちあがっておりました。


◆お祓いは、突く息、吐く息といって、言葉で掃除するということを七澤賢治代表が言いましたように、自分の祓いの言葉が天へ向かっていき、後ろから自分のところに戻ってくるんですね。

ですから、自分の体の中の水が、自分の発した言葉、お祓いの祝詞で清められるんですね。

人を清めよう、この場を清めようというときに、自分の体の中は水が大半でございますので、これは云わば、お水を祀る白川の修行といえましょう。水はたいへん尊いものでございます。

そして、自分の体の水を、自分の言葉によって祓う、それはとても大切なことです。

おみちは祓いに始まり、祓いに終わるという一つの真髄は、そこにあるのではないかなと思います。


◆場の中心である自分の水が滞っていたら、周りを清めることは大変でございます。ですから、自分の中の水をきちんと清めて、自分が清まった確信をもって、清まった言葉を発する、それがすごく大事だと思います。


◆言葉によってお掃除をする。祓いの言葉や大祓の言葉があり、毎日、毎日、毎朝、毎朝、丁寧にあげます。

一つ一つを丁寧に生きるということは、祓いの言葉で清めることでもあります。

清まるという確信をもち、そして、お祓いの言葉を奏上する。

そのことを皆さんにお伝えできればと思います。

3、斉藤祝殿宮司のお話

以下、斉藤祝殿宮司のお話の内容を一部、掲載します。

立春の日は、祝詞の世界におきましても、春の時期のお祭りということから、五穀豊穣の予祝をさせていただくということの内容の表現が多くなされてもいます。

立春を迎える前の日は、皆様もご存知のとおりに、節分の日となり、節分の日においても、祓い清めと、鎮魂がなされ、立春の日と続き、年初に予祝をさせていただくという、古来からの神事がございます。


五穀豊穣の源となり、出処となる世界観は、古事記の神話の世界での、天孫降臨の場面にございます。

天孫降臨においての、天津神の神々のご神勅(しんちょく)として、稲穂を受け渡され、地上界において、授かった稲穂を養い育てていくことで、豊葦原(とよあしはら)の瑞穂の国を創り、守り、恵み、幸いをもたらしていく、ということのご神勅を授かる神話の世界のお話がございます。


本日も、立春祭におきまして、五穀豊穣へと結び繋がる、生命の根源に立ち返り、様々な成り立ちの始まりを、共に祓い清めさせていただき、鎮魂させていただき、あらゆる生命のあり方、尊さを共に確認させていただきながら、あらためて、古事記の神話にございます、地上界としての、豊葦原の瑞穂国を共に守り、創り、恵みをもたらしていくということの本義を確認させていただきました。


◆神話の世界においてのご神勅をしっかりと共に受け継がさせていただいているなかで、今日の時代においても、そして、神人一如として、天津神、国津神、各階層の神々のおはたらきと結び繋がる遠津御祖神の自覚をもって、世の中の様々な生活活動の場面においてお役立てさせていただき、ますますの公の平安清明を予祝させていただきたいと思います。