5月7日
端午祭祭祀
&
泥魂を感じる
ワークショプ
開催レポート
1、端午祭を学ぶワークショップ
まずは斉藤祝殿宮司より、
「端午祭」について説明いたしました。
以下、内容の一部を掲載します。
◆暦(こよみ)って聞いたことありますか?
カレンダーのことを暦って言ったりするんだけど、古いカレンダー(暦)では、5月は夏の始まりでもあるんですね。
夏っていうと、7月とか8月っていうイメージもあるけども、実際はこの5月から夏を表しているところもあります。
◆今日は、端午祭(たんごさい)というお祀りです。
食べ物は、「ちまき」「柏餅」を一緒に食べます。
みんなと一緒に食べるんですけど、同時に、お祀りの大事な意味としては、みなさんのご先祖様がいらっしゃって、一番身近なご先祖様は、お父さんとお母さん、そして、おじいさんおばあさんと続いていくんだけれども、ご先祖様の方々と一緒に今日のお祀りをお祝いしてちまきと柏餅を食べます。
◆食べ物にいただきますと感謝して、お父さんお母さん、おじいさんおばあさんと、ずーっと続いてきているご先祖様にも感謝しながら食べます。
食べる前に神様に一度、お捧げするんですね。
前回も、みんなで一緒にお皿の上に野菜とか果物を盛り付けて、お塩とかお米を神様にまず捧げました。
神様どうぞお召し上がりください、
ご先祖様もお召し上がりください。
と、一緒にお祀りを行って下げたいただきものを今度は、神様とご先祖様とご一緒にいただくことになります。
そういう意味が、お祀りにはあります。
端午祭にお供えするお供え物を作ろう!
端午祭にお供えするお供え物を子供たちが作りました。
端午祭でお供えする物は、「ちまき」と「柏餅」
お供え物作りのポイントは、
天に届くように富士山みたいなお山の形にします。
全部、奇数になったほうがいいので、1、3、5,7、9って、
2で割れない数にして積んでいきます。
今回も献饌(けんせん)、撤饌(てっせん)を子供たちにもおこなっていただくのですが、2皿しかないのでみんなで役割分担をしました。
役割を譲り合ったり、みんなで協力し合っている姿に子供たちの成長を感じました。
〜 柏餅の葉っぱのお話〜
柏餅の葉っぱについて、清子先生がお話いたしました。
↓↓↓
「柏餅の葉っぱ」これは何に見えるでしょうか。
みんなちょっと見てて、人の手っぽくない?
指の本数は多そうだけど、手の形に見えると思います。
柏餅って、葉っぱの中にくるっとお餅が包まれてるよね。
想像してみて。しろーいお餅はふかふかなの。
それがみんなのこと。こどもたちを表してます。
そして、まわりの大きい手が、やさしくふわーっと包んでるでしょ。
それは、なんだと思う?
それは、、、
お父さんとお母さん、そしてご先祖様みんなです。
なので、この手(柏餅の葉っぱ)は、みんなのことをあったかく包んでくれているんだよ。
今日は、そんな柏餅をこどもの日のこどもたちがぐんぐん大きく、元気に育ってくれるようにっていうお祀りの日にお供えします。
2、お祓いのワンポイント講座
祓詞を奏上する際のポイントを清子先生から説明いたしました。
以下、内容の一部を掲載します。
◆いつも奏上している身禊祓(みそぎはらい)のあとに、大祓(おおはらい)があるんだけど、大祓の前から4行目のところを見てください。
「磐根樹立艸の片葉をも語止しめて
(いわねこたちかやのかきはをもことやめしめて)」
というフレーズがあります。
「磐根樹立(いわねこたち)」とは、樹、根、葉っぱとか、いろんな自然界にあるものを表します。
「語止しめて(ことやめしめて)」とは、「ぴたりと音を立てるのをやめて」という意味なんです。
だから、「しーん」となる。
それは、大祓をした時に外ですごいざわざわした大きな音や、騒がしくがやがやしているようなところから、
ぴたりと時が止まったように、静かになったよっていうのを表現しています。
大祓は長いけど、好きなところは、
本当に大祓が終わったあと、全然、変わるの。それは主観だけど。
その変わった瞬間をみんなにも是非感じてもらいたい。
◆大祓の5行目に、
「天降し依し奉き(あまくだしよさしまつりき)」って書いてあるのわかりますか。その後、下が空白になっているんだけれども。
ここで、ここには書いていない誰かが来ます。
それは、、、
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
です!
天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお孫さんになります。
大祓の5行目の空白になっているところで、瓊瓊杵尊は地上に降臨(こうりん)します。神様が降りてくるってことです。
そしてこれを天孫降臨(てんそんこうりん)っていいます。
「瓊瓊杵尊のご降臨、ありがとうございました」って、
心の中で言うタイミングです。
だから今日は、このポイントを感じながら、ぜひ、楽しんでやってみてください。
祭祀の際には、白衣(はくい)を身に着けるのですが、CAAでは略式衣(りゃくしきい)を羽織ります。
今回、特別にお子さま用の略式衣をご用意いたしました。
略式衣は、前のところを「結ぶ(むすぶ)」ようになっています。
CAAの教えの母体である白川学館では、結び(むすび)の大切さっていうのをお伝えしているので、あえてリボン結びにするタイプにしています。
〜献饌(けんせん)〜
「目通り(めどおり)」と言って、目よりもちょっと高い位置で運ぶのが基本です。
でも今日はちょっと難しいかもしれないので、一所懸命、大事に大事に運んでもらえれば大丈夫ですと、清子先生が見守る中で、子どもたちが神様にお供えをしました。
3、端午祭祭祀
みんなで鎮魂したのちに、端午祭祭祀がスタートいたしました。
今回は少々長丁場でしたので、じっとできない子が多いかなと思いましたがみんな大人しくちゃんと座っていました
後ろ姿が凛々しいですね。
〜撤饌(てっせん)〜
清子先生のサポートの元、みんな上手に撤饌(てっせん)できていました!
4、ふとまにの里の炊き出し
今回のメニューは、子どもの日特別メニューでした。
●バーベキュー
●ふとまにの里産イセヒカリの羽釜で炊いたご飯
●野菜たっぷりのほうとう
でした!
やっぱり青空の下、みんなで食べるご飯は美味しいですね♪
5、泥魂(ぬるみたま)を感じよう!
泥団子作り
左官職人の松田先生から、泥団子作りを教えて頂きました。
今回、3回シリーズとなっていて、5月、6月、7月と3回に分けて工程を進めます。
1回目の工程は、
●泥団子の土台を作る
●泥団子を丸めて形を作る
です。
みんなで田んぼから土をすくって、砂やワラを混ぜて粘土質の土台を作ります。
子どもたちは、率先して土をすくって、手や足を使って練って混ぜていました。
やっぱり、どの時代でも泥あそびは楽しい物なのですね。
土に触れることを大人も子どもも楽しんでいました。
そして、丸く形を作っていきます。最初はきれいな丸じゃなくても大丈夫だそうです。
みんな思い思いに丸い形を作っていました。
そして、天日干しして乾かします。
今回はここまで。
あとは、お家に持って帰って、丸いクッキーの型や胡椒とかのガラス瓶の口の部分(蓋なし)を使って丸く削っていきます。
2回目の工程が待ち遠しいですね。
ちなみに、完成形を先に見せますと、、、
見た目は泥団子とは思えません!
大人も子どもきれいな泥団子に感動していました。
みんなで完成形を目指します。
どろんこ運動会
待ちに待った泥んこ運動会!
綱引きやサッカーなど、大人も子どもも関係なくみんな泥んこになって遊んでいました。
泥魂(ぬるみたま)を全身で感じていました♪
こうやってくつろいでいる時間も最高ですね!