9月9
重陽の節供ワークショップ
&
水生生物観察会
開催レポート

重陽の節供ワークショップ

斉藤祝殿宮司のお話

重陽祭を分かりやすく例えると、

丸く整えたものをお祝いする日です。


丸というと、みんなはどういうイメージがあるかな?

(参加のお子様から「お月さま」)


そうだね、お月さまだね。


あと、丸というと、みんなで輪になってとか、

仲良くとか、それぞれイメージがあると思います。


重陽祭は、その丸を、みんなそれぞれに

感じたり思い出したりして

楽しみましょうという日です。


この季節に感謝し、お祭りで食べる野菜や果物は、

様々な人たちの手がけた実りです。


春に植えたものが、実りの秋ということで、

丸くみんな整ってくるというような

意味合いがあります。


実りの秋をみんなで感謝します。


みんながいただきますっとお口に入れる物は、

農家の人が種を蒔き育ててくれて、

いろんな人の関わりがあって作られています。


近所のストアで野菜や果物を買って、

それをお父さんお母さんが料理を作って、

初めてテーブルの前に出してくれて、

それをみんなで揃って「いただきます」

と言って食べることになりますね。


そういう意味で、いろいろな種を蒔くところから、

いろんな人の働きがあって、実りの秋に丸く整って、

みんなで一緒にお祝いする日が重陽祭です。


重陽祭というお祭りにはいろいろな表現があるけれど、

ひとつはこの丸というイメージを思い浮かべてくれたら

いいのかなと思います。


そして、健康も大切なことであり、

みんなで健康を祝い合うことも

重陽祭の目的の一つです。


みんなが元気に、学校や仕事を

健やかに生活できたほうが楽しいですね。


日々健康でいられることに感謝して

これからも、みんな健やかに一緒に暮らしていきましょうと

感謝する日でもあります。


ご先祖様もこのお祭りに参加し、一緒にお祝いする事が大切です。

そんな感謝と祝福の日である重陽祭を、丸く整えて楽しみましょう。


お祭りはいつもご先祖様とご一緒に行います。


自分も含めてお父さんお母さん、おじいさんおばあさん、

ずーっと繋がってきている方々、

もちろん未来もあるのだけれども、

そういうご先祖の方々に感謝しながら、

一緒にお祝いしましょう、

健やかに元気に暮らしていきましょうという日でもございます。


今日は丸く整うっということで、

みんなで一緒に健やかに、元気に過ごして参りましょう!

七澤清子先生のお話

昔から中国では奇数がとてもいい数字だよっと言われていて、

その奇数が揃う日が節供になります。


1月1日(元旦)

3月3日(ひな祭り)

5月5日(端午の節供)

7月7日(七夕)

9月9日(重陽)


まとめて五節供と言いますが、

この奇数の中で、一番大きい数である9が2つも重なっている。

まあなんと縁起のいい日でしょうか。

9月9日は重陽と言って、陽が重なる日です。

陽というのはとても強いパワーのある日で、

めでたい日ということで、重陽祭を行います。


先ほど、斉藤さんから重陽祭は丸がポイントという

お話をされました。


丸というのは、全てが真ん丸で、

みんなの心も、御霊(みたま)を丸くしましょうとか、

五魂(ごこん)を丸くしましょうとお話はするけど、

その丸っていうのは、すごく整っていて、

一番強い形と言われています。


今日は、自分だけの月を描こう!という

ワークショップを行いたいと思います。


これは、月餅というお菓子です。

お菓子の絵柄がたくさんあるんだけど、

一周ぐるっとするまで見てみようか。 

どんな形があるか。いろんな形があります。


中国では、月餅というのは

すごくおめでたい食べ物だと言われています。


月餅の中に黄身が入っていて、

その黄身がお月様のように、満月のようにあって、

それを模してお菓子にしています。


月餅の中に月を見る。


この真ん丸の中に、自分だけの月を

描いていきたいと思います。


今、見たこの月餅の形を参考にしてもいいですし、

自分の心にあるお月様のイメージを表現してもいいし、

いろんな色を使ってもいいでしょう、

好きなように描いていきたいと思います。


描いた月をみんなで献饌して、

献饌したものと一緒に今日は重陽祭を

行いたいと思います。

自分だけの月を表現しよう!

それぞれ「まる」という満月に、
自分の中のストーリーや日常を描いたり、
折り紙を貼って表現していただきました。


完成した作品を神様にお見せして

重陽祭に臨みました。

重陽祭

祝殿で執り行われる重陽祭と電子祝殿で繋がり、
祭祀に参加しました。


丸く整った事に感謝して、重陽祭を
お祝いしました。

②水生生物観察会

北杜市オオムラサキセンター館長の冨樫和孝先生を
お招きして、ふとまにの里の池にどんな水生生物がいるか?
網ですくって観察しました。


・ミズカマキリ
・カワニナ
・タニシ
・ドジョウ
・コイ
・モツゴ

・ヌマエビ

・アメリカザリガニ


など。。

冨樫先生から、虫や魚の生態や特徴を学びながら、
観察しました。


捕った虫や魚(ザリガニ以外)は、
観察会の後、池や小川にリリースしました。

観察会の後には、

生態系を守っていくお話や生き物との向き合い方に

ついてお話がありました。


単一の虫や動物が繁殖することによって

どういった影響があるか?


ザリガニや魚を興味本位で持ち帰り、

飼うとしても何年も生きながらえた場合、

きちんと責任をもって飼えるのか?


仮に池や用水路に放すことによって、

それがどういう影響があるのか?


色々と考える時間も設けました。


日頃からできる取り組みとして、

飼うときは、ちゃんと責任を持って飼う、

持ち帰った魚や虫を別の場所に放さないなど、、

確認しました。


今回、ふとまにの里で捕った

アメリカザリガニは、オオムラサキセンターに

教育活動にご活用いただく(飼育用)事になりました。


子供たちの、生き物との向き合い方、環境について考える機会に

役立てばと存じます。


水生生物観察会では、生態系を守っていく事と

生き物の命の向き合い方について

考える機会になりました。