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稲刈り
&
飯盒炊さん、みそ汁作り、行儀確認会
開催レポート

行儀確認会

日常においての行儀のあり方を確認する
ワークショップが行なわれました。


今回は、「挨拶」をテーマに、
行儀のあり方を確認させて
いただきました。


日常生活のコミュニケーション
において、「おはようございます」や、
「いただきます」「ごちそうさまでした」
という言葉が、今も交わされてきている
ことの意義と、言葉の働きには、
自分にも周囲にも、元気や明るさ、
心地良さがもたらされる働きがある
ことを、親子で確認し合いました。


さらには、挨拶と作法を通じて、
元気よく言葉を交わすことで、
バランスが良くなり、姿勢も自ずと
変わってくることを確認していただきました。


日常生活においての、より良い
コミュニケーションをお互いに
創り上げるために、言葉の働きが
どれほどに大事であるかということ、

そして、感謝の気持ちの大切さと、
相手をいたわり、共に分かち合い、
共に生きていることの実感につながる
こととして、行儀の一つひとつが
理にかなっていることを学び合う会と
なりました。

七澤清子先生のお話

七澤清子先生のお話

※下記の本を読みながら
お話していただきました。

「おいしくたべる」

朝日新聞出版



【美味しく食べる】


清子先生

美味しく食べるって何かな?

なぜごはんを食べるの?


お子さん

死んじゃうから


清子先生

そうだね。
生きていくために食べるんだよね。


お子さん

栄養をとらないと


清子先生

栄養を沢山とると身体が喜びますよね。

みんなの身体は、食べるもので
作られています。


何を食べたか?で自分の身体が出来てくる。

美味しいお肉を食べたり、
美味しいお野菜を食べたり、
美味しいご飯を食べたり、

色んな栄養でみんなの身体が
出来ているよというお話です。


食べているのは命の途中。

これ、どういう事か分かる?


例えば、家でにわとりを飼っています。

毎朝、卵を産んでくれます。

卵を産んでそれを卵かけごはん
にして食べたり。。


でも、ひよこさんたちは、

別に卵を食べてもらうために
産んでるわけではないよね?

なんで産んでると思いますか?


お子さん

赤ちゃん


清子先生

そう。赤ちゃん、ひよこさんを育てる
為に、ひよこさんになるように、

自分の子供が子孫繁栄していく為に
産んでいます。


だから、本当はこの卵はひよこさんに
なる為にいるんだけど、

その命の途中で私たちはいただく。


なんかちょっとかわいそうな気もするね。


そうやって命の途中のものをいただくのは、
お米も同じです。


自分の子孫(稲)をどんどん増やして
いくために、お米の種が出来ます。


その途中を私たちはいただいていて、
すごくかわいそうな気もするけど、

でも私たちも生きていくために
何か食べなきゃいけなくて、
そういう命の途中をいただくという事は、
自分の中にその命を取り込む事です。


その栄養をもらって、自分たちが
生きていく中で、その命も一緒に
生きていくという事です。

【自分の中にある命を輝かせる!】


みんなが命のバトンをずっとリレーして、
次の人にどんどん託していくという意味で、

みんながご先祖さまの代表です。


先祖代表ということは、自分が生まれる前
にはお父さん、お母さんがいて、お父さん、
お母さんの前にはおじいちゃん、
おばあちゃんがいます。


でも、お父さんとお母さんの生まれるとき
には、そこのまたさらにおじいちゃん、
おばあちゃんなど、たくさんのご先祖さまが
いて、みんながいます。


だから、そうやってたくさんの命のバトンを
もらって、今、自分が代表で走っている。


○○ちゃんもママに、みんなバトンを
渡されてるんだよ。


それを今一番先頭で走っているから、

その命をどうやって次の人にバトンを
渡すか?という事は、すごく大事な
お役目なのです。


例えば、自分に赤ちゃんが
出来なくてもいいの。

赤ちゃんを作りませんよという選択を

してもいいと思います。


だけど、自分の命というのは、
誰かのために使ってもらっている。

どうやって自分の命を輝かせるのか
という事がすごく大事なのです。


季節はいっぱい巡るけど、この稲穂も
みんなも変わらない事というのは、

自分の中にある命を輝かせるという事。

どんな植物も動物も人間も変わらない
事です。



【命を輝かせるためには?】


命を輝かせるためには、

どうしたらいいと思う?


お子さん

ひとのために何かをする。


清子さん

素晴らしいです。

一番の近道は楽しむことだと思います。


自分がすごく楽しい!と思える事をする。

虫さん見ていて、
「今日、こんな大きいの捕まえた!」

「こんな素敵な絵が描けた!」

なんでも良くて、自分が楽しいと思う事を

選択していく事が、近道なのかなと
思います。


自分のやり方で、「これ絶対、命が輝く!」
という事が見つけられると思うから、

もし見つけられたら、それを一生懸命
やってみるといいのかなと思います。


自分の命をピカピカに輝かせることが
出来たら、次は人のためにそのピカピカな
命を使ってみるというのが次のステップ
です。


だから、まずは自分のためにピカピカ
にして、そこがうまく出来たら次は
人のために何かする。というのが、
大きな階段を上がれるところです。


チャイルドアーツでは、みんなでいつも
お祓いをしています。日本の古神道と
いって昔から続いている歴史があるけど、

その中でお祓いというのは、
最終的にたどりつく場所。


公とは人の為に何かをする事です。


そういうのが日本の古神道のお祓いの中
にもあって、人のために何かできる自分の
喜びみたいなものを感じられるように
なっていくと、すごく輝くのかなと
思います。


まずは自分が楽しいなと思うことを
是非やってもらいたいと思っています。

飯盒炊さん&おみそ汁作り

稲刈りの前に、改めてお米の豊かさや

自然の五行の神の恵みを感じる為に、

飯盒炊さんとおみそ汁作りを行いました。


直火でお米を炊くというのは、
五感を使います。


釜に水蒸気がぶくぶくとが噴き上がってくると、火加減を調整します。


しばらくすると、お米がパチパチと

焼けるような音がします。


五感を使ってお米を炊く事で、

自然の五行の神のお働きを体感しました。


ちょうどいい加減で、美味しいお米が出来ました。直火で炊いたお米は最高に
美味しいですね。


みんな普段よりも食が進みました。


余ったお米でおむすびも作りました。

自分たちで炊いたお米を自分たちの手で

握り、美味しいおむすびを作りました。

稲刈り

斉藤祝殿宮司が火打ちで田んぼを祓い清め、

無事に稲刈りが出来るよう祈り、

初穂刈りを行いました。


今年も白川学館の会員様と合同で行いました。


ふとまにの里の稲刈りは
全て手作業で行います。


鎌で稲を刈り、刈った稲を束ねて紐で結び、

稲架(はさ)掛けを行います。


稲架(はさ)掛けで天日干しする事で、

根元に残った養分が稲穂に届き、美味しい

お米が出来上がります。


大人と子ども、それぞれが出来る事で協力して、みんなで無事にやり切りました!