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稲刈り
&
飯盒炊さん
開催レポート

1、お祓い、鎮魂、稲刈りのお話

■斉藤祝殿宮司から「稲刈り」のお話


稲というのは、皆さん知っているかな?


小さいお米がいっぱい付いているものだね。

見たことあると思うけど、その稲が稲穂と
して育って、今日はみんなと力を合わせて
稲刈りをします。


6月に赤ちゃんのようなお米の苗を田んぼに

植えて、そして10月にもう完全に育ちました

っていうところで鎌で刈り穫って、お日様に

干して、皆さんのおうちでお父さんお母さん

が作ってくれて、ご家族みんなで

ご飯をいただくということになります。


そのご飯を食べる前の作業っていうのが
稲刈りです。


改めてお米っていうのはこういうところ

から出来上がってくるんだなっていうのを
実際に直接体験してほしいんですね。


しかも今日はみんなで力を合わせて行ってい

きますので、そういう中で改めて、ああ!

お米っていうのはすごく大事なものでも

あってそれをいただくことで、また元気が

出るんだなってこともより感じられると

思うんだよね。


そんな大事な日でもありますので、今日は
お父さんお母さんみんなそれぞれご家族が

集まっていますけれども、皆さんと一緒に
力を合わせて行っていきたいと思います。


本当は稲刈りっていうのはお祭りという言葉

がつくんですけれども、正式には日本では

稲刈り祭というお祭りとしても行っていたん

ですね。


なんでお祭りとして行うかというと、
お祭りというのは、そもそも神様に

一度お伝えするんです。


今年の稲穂がなりましたよ。

お米の元となる稲穂が出来上がりましたよっ

て、最初に神様に報告するんですね。


神様に報告することで、そのお米にも神様の

分身というかね、力が備わって、その神様を

食べることになってしまうんだけれども、

自分の中に食べ物として入れることでまた

神様がみんなの力になってくれるんだよね。


そういうことを神様に報告することで、改め

てお米っていう事がいかにみんなが元気に生

きるためには大事なものかっていうのがより

分かると思うんですね。


神様に感謝して、お父さんお母さんご家族の

方、それからおじいさんおばあさんとか、

それからお米を作ってくださる色々な方々も

いらっしゃるので、そういう方々、それから

自然、お米そのものとか、田んぼとか、

色んなもの、太陽から風から雨から全部

なんだけど、実はそういうものにも全部

ありがとうございますって感謝して、

今回一緒に力を合わせて刈り取りをして、そ

して出来上がったお米を、いただきますって

感謝して、改めて楽しく元気に毎日過ごせる

ようにとみんなでお祈りして、それを神様に

もう一回連絡してね。


さらに楽しく一緒に生きていきましょう、

暮らしていきましょう

っていうことを行って参りたいと思います。

ます。

清子先生のお話

⚫︎清子先生
今日はみんなでいただきますを
したいと思います。

炊き立ての炊飯器の蓋を開けた時に
一番最初に何が出てくるでしょうか?

⚫️子供さん

⚫️清子先生
ピンポン!湯気です。
みんなはご飯を食べるけど、
みんなのご先祖様は何を食べているか知って
いますか?

⚫️子供さん

⚫️清子先生
そうです。湯気を食べるの。
一番最初に高く上がる湯気を召し上がってもらう。

だから今日、飯盒の蓋を開ける時にも、
みんなのご先祖様に一番に立ち上る湯気と
感謝の気持ちを持って開けてもらえると嬉しいです。

その「いただきます」の話をしようかなと思って、
今日は本を持ってきたよ。

⚫️清子先生朗読

食べているのは命の途中
人の体は食べ物からできている。

じゃあその食べ物は何からできているんだろう?
朝ご飯の目玉焼きには鶏が産んだ卵が必要。
みんなの好きな唐揚げには鶏のお肉が
使われている。でも、その鶏にも一生がある
って考えてたことはあるかな?

卵からひよこが産まれ、大きく育って卵を
産んで歳をとって寿命が来たら死ぬ。

そうやって続いている生命の途中を人は
食べているんだ。植物も同じ。種から芽が出て
葉っぱが大きくなって枯れるまで、
あらゆる生きているものの命の途中が食べ物
になる。つまり人は他の生き物の命を
もらって生きている。

君にできることは、いただきますと
言って命に感謝すること。

そして君自身の命を目一杯輝かせることだ。

※朗読引用元:朝日新聞出版
【おいしく食べる】本

みんないろんな物を食べるでしょ?
食べ物を粗末にしちゃいけないよって
よく聞いたりすると思うんだ。

なんでダメなんだろう?

例えばお米で考えてみると、お日様の力や
雨が降るおかげで、稲ってぐんぐんと
大きくなっていくでしょ?

そこに植える人の手があったり、
鳥に食べられないように案山子(カカシ)が
見守ってくれていたり、お米が目の前に
出来上がってくるまでにいろんな自然の神様の働き
や作り手の思いが積み重なって、みんなの前に
美味しいご飯となって現れるんだよ。

勿論、私たちがここにいるっていうのは、
自分のおじいちゃんおばあちゃん、
そのまたおじいちゃんおばあちゃんとか、
ご先祖様が命をそうやって繋いできてくれた
から私たちが今ここにいるのね。

だからいろんな人の感謝の気持ちをもって
ご飯を食べるというのはとても大事なこと
なんです。

炊飯器を使わずにご飯を炊く機会ってなかなか
ないから今日は自分で炊いてみよう!

案外ね、ご飯って簡単に炊けるんだ
と思ってもらえたら今日は大成功!

みんなで美味しいご飯を食べて、
幸せな気持ちになれたら良いなと思っています。

鎮魂、お祓い

鎮魂をやるときのお約束

一つ目
玉をずっと見つ続けること

二つ目
動かない

三つ目
お話ししない

印の組み方

右手が太陽。全部の指を丸くします。

左手が月。下から印を組みます。

それをおへその下ぐらいにある丹田に
置きます。

清子先生から、
「最初は集中できないんだけど、
集中できないんだなっていう自分に
気付ければ良いからそのくりかえし!」
というアドバイスを受け、子どもたちは
集中して、ジィーと鎮魂石を見続けて
いました。


清子先生から「とほかみえみため」の
解説

遠くの神様どうぞ微笑んでくださいね。
ご先祖様が暖かく微笑んでくださるよう
に、喜んでくださいねっという意味が
あります。


みんな大きな声でお祓いを奏上しました。

2、飯盒炊さん

各々が食べたい量のお米を計量し、
水を入れ、直火で炊き上げます。


底の方が焦げだしてパチパチ音が
したら、火から外して裏返し、
15分ほど蒸らします。


美味しいお米が出来上がり!


直火で炊いたお米は最高ですね!

七澤清仁からのお話

お米の文化というのは日本の文化で、世界的
にみても、粘りが強いお米っていうのは日本
特有で、タイもインドも海外のお米は結構
パサパサしています。

というのも食文化が違って日本人は縄文から
栗食べたりとか結構粘りのある食生活を送っ
ているのでお米が入ってきたときも、どっち
を選ぶかというと粘りのある品種を選んだと
いう話を偉い先生にお聞きました。

そういう背景もあって粘りのあるお米が
日本人に好まれるという話もあります。

直火で炊いて木火土金水じゃないです
けれども、その五行の働きでお米が
炊き上がってそれが体の中に入っていって
一体になっていくっていうのをイメージ
しながら自然の中で食事をしながら楽しんで
いただければと思います。

3、稲刈り

斉藤祝殿宮司が火打ちで田んぼを祓い
清め、初穂刈りを行いました。

今回の稲刈りは、白川学館の会員様と
合同で行いました。前日までの雨で
田んぼがぬかるみ、足元が悪い中での
稲刈りでしたが、子どもと大人が協力して、
稲刈りをやり切りました!


七澤久子 白川学館代表理事
からのお話


皆さんとともに稲刈りをすることは

アーシング、心のアースとなります。

心のアースと思って、土地に向かって

稲にありがとうっと感謝して刈ると、

すごく稲も喜ぶと思うんですね。


そのあたりを体感していただけると

いいなと思います。


今日も皆さんと良いひと時を

一期一会と思って楽しみにしています。