9月3日
重陽祭
&
重陽祭ワークショップ
水生生物観察会
開催レポート
1、重陽祭(ちょうようさい)を学ぶワークショップ
斉藤祝殿宮司より、「重陽祭」のお話
◆今回重陽というのですけれども、みんなにとってはちょっと難しい字になるかもしれませんね。
重ねる、重いというような字、見たこと、もし習ってるお友達がいたらね、
陽というのは太陽の陽なんだけれども、結構難しい漢字というかね、
どういう言葉かなと考えたりもすると思うんだけど、今古くからこの日は
いろんなものを明るくするというか、何か滞ったりとか滞るってわかるかな?
例えば、皆さん車でもしこちらに来たとしたらば、渋滞しているところがあったと思う、
最近はね、その渋滞しているところがスーっと渋滞しないで道の通りもよくなるような時も
あったりすると思うんだけど、この重陽というのはそういう渋滞をしない様にスムーズに
みんながそれぞれきちんとスムーズに進む道を通ることが出来るような、なんかそんなイメージかな
◆あともう一つは今回のお祭りでは菊の花をおまつりします。
その菊の花については色々なお話があるんだけども、今みんなが見ている重陽祭の冊子の中に、
それぞれのテーマの菊の花について書かれています。
それのちょっと言葉が難しかったらご家族の方にお父さんあるいはお母さん、
おじいちゃんおばあさんに聞いていただいてそれでちょっと勉強してもらうとうれしいです。
その菊の花っていうのは昔からやっぱり体にいいんですね。
家族のみんなが健康に過ごせるようにというところで菊の花というのは
非常にその健康をもたらしてくれるような、そのお花の意味があるんです。
あとは人によっては菊の花をお酒に添えてそのお酒に菊を浮かべて
そのお酒を飲むとより健康に毎日過ごすことが出来ますよということですね。
そういった心と体にとてもいいお祭りで、そしてその菊の花がそのようなお役目として
昔から大事にされてきましたよというそのようなお祭りでもあります。
改めて皆さんはお互い助け合いながら力を合わせながら、
そして自然に感謝させていただいてそれからお父さんお母さんご家族の方々にも感謝して、
それから世の中で色々なお働きでお仕事をしていただいている方も結局は皆さん繋がっているので、
助けをいただいているんですね。そういうところにも気持ちを大きく広げながら色々な方々、
それからご家族の方もそうだし仕事、いろんなお仕事されてる方、色々な方、野菜を作ったりとか
果物を作ったりとかお米を作ったりする方も色々な方いらっしゃいますよね。
そういう方たちにも感謝して、自然にも感謝して、自然のお恵みにも感謝しながら
そして本日のめでたいお祭りを迎えるというような日だといえると思います。
そのような中で年に五回、節供というお祭りをしていまして今回菊の花のお祭りでもあると、
そしてつっかえたのものねスムーズにしてくれるような、みんながとても過ごしやすいように、
そのような日となってるかな、働きを持っているような、そのようにみんなで改めてみんなで
作っていきましょうっていうようなそんなお祭りの日ですね。
そのようなところで今回、この後一緒にお祭りもさせていただきますけれども
是非皆さまも協力していただいていいお祭りの日にしたいと思います。
重陽祭のお供え物を作ろう!
重陽祭にお供えするお塩を子どもたちが作りました。
お供えしたお塩が神様に届くように、盛り塩器を使い、
きれいなお山の形に盛り付けます。
最初は、お山が崩れて、きれいな形に盛り付け出来なかった子どもたちも、
回数を重ねてコツを掴み、きれいなお山の形に盛り付け出来るようになりました。
お山の形は豊かさの象徴だそうです。
納得出来るまで、盛り塩を繰り返す子どもたち。
職人のような眼差しで、一生懸命作っている姿が印象的でした。
清子先生のお話
重陽のお話
◆節供って知ってる?そう、すごい面白いの。
でもねちょっとね1月だけ違うんだけど1月の節供っていうのは1月の7日にやります。
七草の御粥神事みんなで「ななくさナズナ♪」ってやるよね、それが1月の7日。
本当はね1月の1日にできたらいいんじゃないかと思うんですけれども
1月の1日は元旦って言って一年が始まる一番時別な日って呼ばれているので
その日を避けて7日といわれています。
清子校長)でさ、桃の節供、3月何した?
子供さん)ひな祭り
清子校長)そう3月3日、3月の3日。次5月、5月は?子供の日は5月5日、5です。
で、七夕は7月の7日、7。
で、重陽の節供、ちょっと今日ね3日だけど重陽の節供っていうのは
9月の9日って言われてます。
見てすごい面白くない?1月はちょっと違うんだけど3月3日は3、3。
5月、5、5。7月七夕7、7。9月は9、9。
全部同じ数がこうやって揃ってるのね、
これが節供っていって五節供と言われています。
子供さん)それ五節供じゃないよ。
清子校長)嘘、1、2、3、4、5。
子供さん)これ揃ってないよ。
清子校長)そうなのこれがね1月の1日がいいなと思うんだけど、でも元日って言って
元旦には1月1日にはまた別の特別な日があるから7日に変えたんだって。
で、これがね中国から伝わってきた時に、強数っていって1から9まで、
1、2、3、4、5、6、7、8、9ってある中で9が一番大きい数でしょ。
9がね二つ。
一番大きい強い数と繋がってるから、凄く凄く強くてめでたい日って
言われてれるんだって重陽の節供って、強い日。
今日はね凄く凄くめでたくて素晴らしい日だからこそ災いになってはいけないから、
悪いことが起こる日になっちゃいけないからしっかり守っていきましょうね
っていうのが重陽の節供の今日のやるところです。
【三種祓(さんしゅのはらひ)】【身禊祓(みそぎはらひ)】【大祓(おおはらい)】について
今日で大祓最後です。
後は10月11月12月と祭祀がないので次は身禊祓までになります。
だから今日を頑張って乗り切ろうということで色々と考えてみたんだけど。
あのね「とほかみえみためとほかみえみため」ってみんな一番最初に言うでしょ。
その時それぞれにお祓いの種類で内容がちょっと違うの。
一番最初の「とほかみえみため」のところがどんなお話をしているかというと、
これはみんなのご先祖様についてお話をしています。
「とほかみえみため」って前もお話したんだけど、これね何種類か解釈が
あってこれはみんなに一番伝えたいのは、とほかみえみため、遠くの神様、
微笑んでください。
遠くの神様って何かなっていうと、ご先祖様ですね。
先祖様、微笑んでくださいて言って、ご先祖様をおなぐさめするとか、
今まで自分の所まで命をつなげてくれてありがとうっていうのが
意味があってこれが三種の祓。
身禊祓はみんなで本で読んでたんだけど、イザナギノミコトは黄泉の国から
帰ってきて怖かったって戻ってきて桃を投げたときとか、覚えてる?
桃を投げてさ、鬼がいっぱい来たけど桃が守ってくれたっていうおはなし。
桃太郎とはまた違うけど。
その川で最後、イザナギノミコトが自分のその穢れを洗い流すのね。
そこからまた神様が生まれるんだけど、その時にやったことっていうのが
ここに書いてあるのね。
これが自分の身を綺麗に穢れを落として清めるための
お祓いっていうのがこれになります。
今日はメインのここ、大祓です。
大祓がどんなことが書いてあるかというと、すっごい長いですね。
このお祓いを作った時に考えうるだけの罪穢れをここに全部全部書いたの。
どんな災いがあるか、どんな罪があるか、こういう悪いことが全部全部全部なくなって、
平らけく安らけく、穏やかになりましたよ。っていうのが書いてあるの。
この中にどういう罪穢れがあるかっていうのは前にお話したかもしれない。
ここに出てくるスサノオノミコトの話をします。
=============清子校長が絵本を読みます================
天岩戸のお話、ここの真ん中のところらへんにこれのことが書いてあったりします。
かわをはいでって、かわはぎいきはぎさかはぎけがしっていう、あまつつみとはあはなち・・・・・・・・・・・・
これねずっとありとあらゆる罪穢れが書いてある。
さかはぎっていうのは生きたまま動物の皮も剝いじゃうことで、
それってさ動物たちすごく痛い思いをしてると思わない?
そうやって生きたまますごく痛い思いをさせたとか皮を剥いだとか、
これを投げ込んだとか、だからそういう色んな罪を犯して色んな罪が
いっぱい溜まっているこういう地上をすべての罪をきれいにきれいに清めました、
祓い穢れをすべて吹き送りましたっていうのがこの大祓の醍醐味の所なのね。
昔々はこの大祓っていうのは本当に決められたところでしかやらなかったんだけど、
最近は大祓の為に何か祭祀ををするっていうんではなくて、通常の祭祀で、
全ての罪穢れを祓っていこうってことで大祓をあげます。
だから今日でこれが大祓がねみんながあげるのが今年は最後になるから、
そして次はまた身禊祓の短いバージョンでみんなあげられるから、
今日を頑張って乗り越えてください。
イメージはこういうのをやってたんだこんな悪いことをいっぱいってのを
分かってくれたらちょっと楽しくあげられるんじゃないかなと思います。
献饌(けんせん)
自分で作った盛り塩を、一人一人神様に献饌しました。
鎮魂(ちんこん)
鎮魂の時は、鎮魂石をじっと見ることが大事で、
さらに【喋らない】【動かない】というルールがあります。
改めて、清子校長から、鎮魂は、「良い事も悪い事も全て祓って自分が本来やりたいこと、
本来の自分に還るために鎮魂をやるんだよ」というお話がありました。
普段以上に、今回は集中して出来たと思います。
2、重陽祭
重陽祭は、第二祝殿から親子でご参加いただきました。
清子先生のお祓いの解説を思い出し、ご先祖様に想いを馳せ、
ご自身やご家族の健康を願い、世界が穏やかになる事を願いました。
撤饌(てっせん)
それぞれが献饌した盛り塩を、一礼して下げます。
撤饌する時も、盛り塩が崩れないよう、慎重に運びます。
3、炊き出し
CAA名物になりつつある、
子どもでも食べられる本格インドカレー!
ご飯は、イセヒカリを羽釜で炊いています。
スパイスが効いて、食欲をそそります。
みんな当たり前のようにおかわりをしていました。
食後のチャイも、美味しくいただきました。
4、水生生物観察会
割り箸に麻ひもをくくりつけ、スルメやタコの餌をつけ、
小川に浸すと、ザリガニが面白いくらいに釣れました^^
池に仕掛けた網に殿様カエルが引っかかっていたり、
魚捕り用の網を使って、大口バスやどじょう、まつも虫などを捕りました。
捕まえた魚をみんなで観察し、生態系や環境について、水生昆虫の専門家である
冨樫先生から説明を受けました。
ふとまにの里の池や小川には、ザリガニやブラックバスなどの外来生物が侵入し、
魚や水生昆虫、植物に大きな影響を与えている事が分かりました。
そして、外来生物を減らす取り組み、上手く共存していく工夫、水生環境を多様化していく方法などを学びました。
捕まえた魚や昆虫は、観察会終了後に放し、ザリガニは、
オオムラサキセンターに引き取っていただきました。
5、フリータイム
ワークショップの合間のフリータイムでは、クワガタを見つけたり、
川辺でボッーとしたり、子どもたちは思い思いの時間を過ごしていました。